Makali`i Ver. 1.3d から、“左下隅と左上隅のどちらを座標原点として表示するか”を[ファイル]メニューの[環境設定]で選べるようになりました。
FITS フォーマットの規約では、画像の座標原点は左下隅とすることが推奨されています。(Greisen et al. 2002, A&A, 395, 1061-1075 ; FITS World Coordinate System (WCS) Paper I)
これに対し、 JPEG などの一般的な画像フォーマットの座標原点は左上隅です。
アマチュア向けペルチェ冷却 CCD に付属のソフトウエアや画像処理ソフトウエアのほとんどは、左上隅を座標原点としてFITS 画像を表示・保存してしまう様です。
一方、すばる望遠鏡やHST等で取得されたデータは、FITS 規約に従い左下隅を座標原点として保存されています。 つまり、左上隅を座標原点とするソフトですばる望遠鏡などのデータを開くと、上下が反転して表示されてしまうことになります(もちろん、逆の状況も起こり得ます)。
そこで、Makali`i Ver. 1.3d からは、“左下隅と左上隅のどちらを座標原点として表示するか”を[ファイル]メニューの[環境設定]で選べるように機能を追加しました。お使いの状況に合わせて、設定してご利用ください。
初期設定(デフォルト)ではFITS 規約の推奨どおり、左下隅を画像表示の座標原点として表示するように設定されています。もしFITS 画像表示の座標原点を左下隅としたい場合は、何もする必要はありません。
FITS 画像も JPEG などと同じように左上隅を画像表示の座標原点として表示させたい場合は、以下の手順で設定をしてください。
その他の修正点や変更履歴などについては、インストーラに同梱されている『お読みください.txt(README)』をご参照ください。
基本的には、最新版のご利用を強く推奨します。
しかし、どうしても Ver. 1.3c を使用したい場合は、こちらからダウンロードしてください:
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