
画像の読み込みと保存
■画像の読み込みと保存
▽画像の読み込み
画像を読み込むには、ツールバーの[開く]ボタンを左クリックするか、[ファイル]メニューから[開く]を選択します。 ファイル選択ダイアログが表示されますので、読み込みたい画像ファイルを選択し、[開く]ボタンを押します。画像が読み込まれ、新しい画像ウィンドウに表示されます。 ファイル選択ダイアログでは、[Ctrl]キーを押しながらファイルを左クリックすることにより、複数のファイルを選択することが可能です。また、[Shift]キーを押しながら2つのファイルを左クリックすると、2つのファイルの間にあるファイルが全て選択できます。
利用できるファイル形式
※FITS, MUTOH、SBIGの各ファイル形式のうち、表示レベル情報が記録されていないファイルを読み込んだ場合、自動的にレベル調整が行なわれます。
FITS データを開く場合、過去に JIP で測光または位置測定を行ない、測定結果が Extension に保存されている場合は、
「過去の測光(位置測定)結果が Extension に記録されています。マークを復元しますか?」
というダイアログが開きます。「はい」を選択すると、画像上に測光または位置測定のマークを復元します。
▽マルチプレーンFITS読み込み時の設定
マルチプレーンFITS形式のファイルを読み込む際には、マルチプレーンFITS読み込み設定ダイアログが開き、以下の項目を表示または設定します。
[プレーン数] ファイルが持っているプレーンの数を表示します。
[読み込み方法] ファイルをグレースケール画像として読み込むか、「カラー画像」として読み込むかを選択します。
[プレーンの選択] 表示するプレーンを選択します。 グレースケール画像として読み込む場合は、ファイルが持っているプレーンの中からどれか一つ選択します。 「カラー画像」として読み込む場合は、ファイルが持っている各プレーンをR,G,Bのどの色に割り当てるかを選択します。
▽多次元FITS読み込み時の設定
多次元FITS形式のファイルを読み込む際は、解析用画像作成ダイアログが開き、第3軸以降のどの軸のどの範囲を使用するかを以下の項目で設定します。
[作成方法]グループボックス
- [指定]コンボボックス:第3軸以降の選択した軸上にある複数の画像を演算合成するか1枚を選んで表示するかを選択します。
- [合成]コンボボックス:[指定]で「複数枚合成」を選択した場合の合成方法を指定します。
[選択軸]グループボックス
- [選択軸]コンボボックス:多次元FITS画像に第4軸目がある場合にのみ表示され、第3軸か第4軸を選択軸に設定します。
- [<選択軸名>]コンボボックス:選択した軸の物理量名称が表示され、コンボボックスには、その軸の画像番号と物理量が表示されます。ここで選択した画像が画像ウィンドウに表示されます。
- [画像番号]エディットボックス:選択した軸の画像番号が表示されます。ここで選択した画像が画像ウィンドウに表示されます。
- [選択軸]スライダ:スライダを操作することで素早く選択軸の画像番号を選択できます。 [先頭]ボタン:選択した軸の先頭の画像を画像ウィンドウに表示します。
- [1つ前]ボタン:選択した軸の現在表示されている画像の1つ前の画像を画像ウィンドウに表示します。
- [再生・停止]ボタン:選択した軸の現在表示されている画像からアニメーションで各画像を画像ウィンドウに表示します。また、もう一度押すとアニメーションが停止します。
- [1つ後]ボタン:選択した軸の現在表示されている画像の1つ後の画像を画像ウィンドウに表示します。
- [最後]ボタン:選択した軸の最後の画像を画像ウィンドウに表示します。
- [アニメーション速度]コンボボックス:[再生]ボタンを押してアニメーションで各画像を画像ウィンドウに表示するときの再生速度を指定します。
- [ループ再生]チェックボックス:チェックすると、アニメーションで再生して最後の画像を表示後、先頭に戻り再生されます。チェックを外すと最後の画像が表示された時点でアニメーションが停止します。
[選択範囲]グループボックス:[作成方法]の[指定]コンボボックスで「複数枚合成」を選択した場合、合成する範囲の最初と最後の画像を指定します。OKボタンを押すことで、この範囲内の画像を[作成方法]の[合成]に従って演算した結果を画像ウィンドウに表示します。
[その他の軸]グループボックス
- [<その他の軸名>]コンボボックス:選択軸で指定した軸ではない方の軸の物理量名称が表示され、コンボボックスには、その軸の画像番号と物理量が表示されます。ここで選択した画像番号とさらに選択軸で指定した画像番号の画像が画像ウィンドウに表示されます。
- [画像番号]エディットボックス:選択軸で指定した軸ではない方の軸の画像番号が表示されます。ここで選択した画像番号とさらに選択軸で指定した画像番号の画像が画像ウィンドウに表示されます。
- [その他の軸]スライダ:スライダを操作することで素早くその他の軸の画像番号を選択できます。
[最適な接頭辞を使用]チェックボックス:チェックすると、自動的に最適な接頭辞を使って[<選択軸名>]コンボボックスなどの値を表示します。チェックを外すとFITSヘッダーの単位に接頭辞が付いている場合はその接頭辞を使って表示されます。ない場合は、接頭辞なしとなります。
▼ワンポイント キーボードの[Ctrlキー + +キー]で画像ウィンドウに表示されている画像を拡大します。[Ctrlキー + -キー]で画像ウィンドウに表示されている画像を縮小します。[Ctrlキー + 方向キー]で画像ウィンドウに表示されている画像を左右上下にスクロールします。
▽画像の保存
アクティブな画像を保存するには、ツールバーの[保存]ボタンを左クリックするか、[ファイル]メニューから[名前を付けて保存]を選択します。 ファイル名設定ダイアログが表示されますので、ファイル名と形式を設定し、[保存]ボタンを押して保存してください。
利用できるファイル形式
- ※保存の際、カラーモード(スペクトル疑似カラーなど)および対数スケールモードは反映されません。
- ※FITS形式以外で保存すると、FITSヘッダー情報は保存されません。
- ※マルチプレーンFITS形式のファイルを読み込んだ場合、上書き保存が禁止されます。別名で保存してください。ただし、カラーFITS形式(マルチプレーンFITS形式のうち、FITSヘッダーに"SI-TYPE = 'RGB '"という記述があるもの)については、上書き保存が可能です。
▽ダイアログの説明
[保存する場所] ファイルを保存したいフォルダ(ディレクトリ)を選択します。 また、ダイアログの[新しいフォルダの作成]ボタンで、フォルダを作成することもできます。
[ファイル名] ファイル名を入力します。 ここでファイル名の拡張子を省略した場合は[ファイルの種類]で選択したファイル形式になります。
▽[名前を付けて保存]時のオプションについて
[名前を付けて保存]をするときに、各画像形式によって、保存オプションが異なります。
[JPEG保存設定]
[TIFF保存設定]
[FITS保存設定]
[GIF保存設定]
[BMP/DIB保存設定]
[PNG保存設定]
画像の保存オプションは、他の画像ソフトで利用する場合、相手側の読み込み可能な形式に合わせて選択してください。
▼ご注意 Mutoh形式(MTF、BIN)形式で保存すると、モノクロモードで保存されます。