【データ1次処理】メニュー
●[バイアス・ダーク・フラット...]
現在アクティブな画像(ライトフレーム)に対して、バイアス補正・ダーク補正・フラット補正を行ないます。
▽ダイアログの説明
[各フレームへのバイアス補正] バイアス補正を行なうときは、このチェックボックスをオンにして、[バイアス補正画像ファイル]で、バイアスフレームとして使用する画像ファイルを指定します。
[ダーク補正] ダーク補正を行なうときは、このチェックボックスをオンにして、[ダーク補正画像ファイル]で、ダークフレームとして使用する画像ファイルを指定します。
[フラット補正] フラット補正を行なうときは、このチェックボックスをオンにして、[フラット補正画像ファイル]で、フラットフレーム(※ワンポイント参照)として使用する画像ファイルを指定します。 また、フラットフレームにもダーク補正を行ないたい場合には、[フラット画像のダーク補正]チェックボックスをオンにして、この中の[ダーク補正画像ファイル]にフラットフレーム用のダークフレーム画像を指定します。
▼ご注意 バイアス・ダーク・フラット補正は、必ずレベル調整以外の処理を実行する前に行なってください。
▼ご注意 すばる画像処理ソフト:マカリでは、ダーク補正でマイナスになったピクセルの値は0にしています。 冷却CCDカメラのコントロールソフトでは、定数を足して、マイナス値になるのを防いでいるもの(SBIG社のCCDOPSなど)があります。その場合、同じライトフレーム、ダークフレームを使ったものでも本ソフトの結果と異なります。 フラットフレームが、0またはそれ以下のピクセルの場合は、元画像の値のままになります。
▼ワンポイント フラットフレームがバイアス補正・ダーク補正済みでない場合は、[各フレームへのバイアス補正]、[フラット画像のダーク補正]を使うことでフラット補正と同時にフラットフレームのバイアス補正とダーク補正を行えます。 バイアス補正・ダーク補正済みのフラットフレームを作成したい場合も、この[バイアス・ダーク・フラット]コマンドを使って行なえます。(バイアス補正・ダーク補正前のフラットフレームの画像ファイルを開いてから、[バイアス・ダーク・フラット]ダイアログで[各フレームへのバイアス補正]と[ダーク補正]をオンにしてバイアスフレームの画像とダークフレームの画像ファイルを指定し、処理します。)
▼ワンポイント 多数の画像ファイルのバイアス・ダーク・フラット補正を一括自動処理したい場合には、[データ1次処理]メニューの[バッチ[共通バイアス・ダーク・フラット]]または[バッチ[個別バイアス・ダーク・フラット]]コマンドを使って、バッチ処理(一括自動処理)することができます。
●[バイアスのオーバースキャン領域減算...]
現在アクティブな画像(バイアスフレーム)に対して、オーバースキャン領域の減算を行ないます。
▽ダイアログの説明
[オーバースキャン領域] オーバースキャン領域を数値で入力します。
[3−σクリッピング]チェックボックス オーバースキャン領域を3−σクリッピングを行い、減算します。
●[バッチ[共通バイアス・ダーク・フラット]]
複数画像に対して、同一のバイアス・ダーク・フラット画像で一括して補正します。
▽ダイアログの説明
[対象ファイルリスト]リスト バイアス・ダーク・フラット補正したい画像をここに追加しておきます。 既に開いてある画像があれば、リストに自動的に追加されます。
[リストから削除]ボタン リストで選択された画像を、リストから削除します。
[リストに追加]ボタン ファイル選択した画像をリストに追加します。
[各フレームへのバイアス補正]
バイアス補正のオン/オフを選択します。
[バイアス補正画像ファイル] 最近使った、バイアス画像をプルダウンで選択できます。
[参照]ボタン:バイアス画像ファイルを指定します。
[ダーク補正]
ダーク補正のオン/オフを選択します。
[ダーク補正画像ファイル] 最近使った、ダーク画像をプルダウンで選択できます。
[参照]ボタン:ダーク画像ファイルを指定します。
[フラット補正]
フラット補正のオン/オフを選択します。
[フラット補正画像ファイル] 最近使った、フラット画像をプルダウンで選択できます。
[参照]ボタン:フラット画像ファイルを指定します。
また、フラットフレームにもダーク補正を行ないたい場合には、 [フラット画像のダーク補正]チェックボックスをオンにして、この中の[ダーク補正画像ファイル]にフラットフレーム用のダークフレーム画像を指定します。
[処理後]
補正処理後の保存方法を選択します。
[保存せずに開く] 保存せずに、ウィンドウに開きます。すでに開いている画像は、処理結果を表示します。
[上書き保存] 元の画像ファイルに上書き保存します。
[別のフォルダに保存] 指定したフォルダに、元のファイルと同じファイル名で、新規に保存します。
[参照] 新規保存先のフォルダ(ディレクトリ)を指定します。
[ファイル名に文字を追加する]チェックボックス バイアス・ダーク・フラットの処理を行った各画像を保存する際にファイル名の最初或いは最後に文字列を追加することが出来ます。
●[バッチ[個別バイアス・ダーク・フラット]]
複数の画像に対して、個別のバイアス・ダーク・フラット画像で一括して補正します。 処理したい画像ごとに、個別にバイアス画像、ダーク画像、フラット画像を指定できます。
▽ダイアログの説明
[ファイル] [参照]ボタンで指定したフォルダに含まれるファイル名が表示されています。ここから各ファイル名を右のマトリックス(表)にドラッグ、または、リストでファイル、マトリックスで移動先を選択したあと、[▲]ボタンで移動させて、処理ファイルを指定します。 マトリックスでは、Ctrl+Cキー(コピー)、Ctrl+Vキー(貼り付け)、DELETEキー(削除)を使って、ファイル名を指定したり、削除したりできます。またマトリックスの中のファイル名をドラッグして、他のマトリックスにコピーできます。
[参照]ボタン リストに表示するフォルダを指定します。
[画像] バイアス・ダーク・フラット処理したい画像ファイルを、リストからドラッグします。
[バイアス] バイアス画像を、リストからドラッグします。
[ダーク] ダーク画像を、リストからドラッグします。
[フラット] フラット画像を、リストからドラッグします。
[フラットのダーク] フラット画像に対するダーク補正をします。ダーク画像を、リストからドラッグします。
[保存ファイル名] 処理後のファイル名を指定します。とくに変更しなければ、[画像]のファイル名が入り、上書き保存されます。
[ファイル名] マトリックスで選択したファイルのファイル名(パス付き)が表示され、ここで手入力で編集できます。保存ファイル名の名前を変えたい場合などに使います。
[処理後の動作]
処理を実行した後の動作を選択します。
[保存のみ] 処理後、各ファイルを保存します。
[保存後に開く] 処理後、各ファイルを保存し、ウィンドウに開きます。
[保存せずに開く] 処理後、保存せずに、ウィンドウに開きます。
[ファイル名に文字を追加する]チェックボックス バイアス・ダーク・フラット補正の処理を行った各画像を保存する際にファイル名の最初或いは最後に文字列を追加することが出来ます。
[テーブルを開く]ボタン カンマ区切りのテキストで書かれた一覧をマトリックスに一括代入します。 カンマ区切りのテキストは、マトリックスと同様に列をカンマ区切りで、行はリターンで区切られたテキストファイルです。
例えば、 aaa.fits, bbb.fits, ccc.fits, ... ddd.fits, eee.fits, fff.fits, ...
[全てクリア]ボタン マトリックスに設定したファイル名をクリアします。
▼ワンポイント ご注意 すべての画像に対して、同じバイアス画像・ダーク画像・フラット画像を使って処理したい場合は、[バッチ[共通バイアス・ダーク・フラット]]コマンドが便利です。
●[バッチ[バイアスのオーバースキャン領域減算]]
複数のバイアス画像に対して、同じ領域のオーバースキャン領域の減算を行ないます。
▽ダイアログの説明
[対象ファイルリスト]リスト オーバースキャン領域の減算をしたい画像をここに追加しておきます。 既に開いてある画像があれば、リストに自動的に追加されます。
[リストから削除]ボタン リストで選択された画像を、リストから削除します。
[リストに追加]ボタン ファイル選択した画像をリストに追加します。
[オーバースキャン領域] オーバースキャン領域を数値で入力します。
[3−σクリッピング]チェックボックス オーバースキャン領域を3−σクリッピングを行い、減算します。
[処理後]
補正処理後の保存方法を選択します。
[保存せずに開く] 保存せずに、ウィンドウに開きます。すでに開いている画像は、処理結果を表示します。
[上書き保存] 元の画像ファイルに上書き保存します。
[別のフォルダに保存] 指定したフォルダに、元のファイルと同じファイル名で、新規に保存します。
[参照] 新規保存先のフォルダ(ディレクトリ)を指定します。
[ファイル名に文字を追加する]チェックボックス オーバースキャンの処理を行った各画像を保存する際にファイル名の最初或いは最後に文字列を追加することが出来ます。